ワンオペなどではカメラから照明、音声までカバーしないといけないようなシチュエーション、皆様も経験があるのではないでしょうか?
もしくは様々な物理的条件により、マイクが足りなくなることもあったりすると思います。
そんな時に使えるのが、今や誰しもが持っているスマートフォン。
音声に限らず、様々な用途で現場に活用することが出来ます。
例えばインタビューや演者さんの声をもうちょっと近くから録りたい場合などに、お持ちのスマホを追加のマイクにしてしまいましょう。
使い方は簡単。スマホのマイクの部分を口元に近い方向へ向けて(多くの場合本体の底のほうだと思います。)演者さんの胸ポケットなどに忍ばせておいてもらうだけです。
吹かれが気になるようであればハンカチで包むなどでも効果があります。
(やりすぎると音がこもってしまうので注意!動きの多い場合は布の擦れる音などが大きく、素材として使えない場合もあります。)
クオリティは?と思われると思いますが、意外と綺麗に録れるんです。
そもそもスマホを使わなければその音声を使う/使わないの選択肢も無いわけですから、リソースは大いに越したことはありません。
録音後には他のデータとオーディオで同期して使用します。
ここで注意していただきたいのが、オーディオのフォーマット(クオリティ)。
私はAndroid端末を使用していないのでiPhoneでの話になりますが、純正の音声メモアプリは音が良くないです。
純正アプリであればカメラアプリからムービーとして録画したほうが高音質ですが、無駄な映像データも入るためファイルサイズが必要以上に大きくなってしまいます。
そこで高音質で録音のできるアプリなどを事前にインストールしておけば高音質で且つムービーよりも大幅にファイルサイズが小さくなる、という訳です。
例えばこのPCM録音 – 高音質ボイスレコーダーというアプリであれば無料で、ファイル形式もWAVとAACの選択ができて、しかもWAVの場合は48kHzまで選択できます。
録音レベルもマニュアル調整可能なので、シーンに合わせた使い分けが出来るのではないでしょうか。
録音ファイルの取り込みがiTunes経由なので少し面倒ですが、アプリによってはWi-Fi経由で転送できたりするものもあるので、使い勝手の良いアプリを見つけてみて下さい。
もし胸ポケットがない場合にはカバンの中やデスクの上などでも、スマホはシチュエーションによっては違和感もなく、見切れる心配もせずに堂々と置いてしまっても大丈夫な場合も多いと思います。
考え方によってはハンディなワイヤレスマイク/ワイヤレスレコーダーとして積極的に活用してみても面白いのではないでしょうか。
それではまた!
HH