ドローンで動画の空撮を行う時に、皆さんはどんな点に注意していますか?
セッティングや構図はもちろんなのですが、今回は「データ」の扱いについて、私が注意している点を書いてみたいと思います。
1. 録画はこまめに切る
これは撮影上達のためにも役に立ちます。 ドローンはバッテリーの飛行時間も限られているため、少しでも長く空撮の映像を残しておきたくなるものです。
そのため、離陸から着陸まで録画しっぱなしという方も多いのではないでしょうか?
実は私も昔はそうでした。
しかし、編集を行うようになると、1回のフライトでもいかに使える箇所が少なく、逆に言うと使わないショットの多いこと。
4Kだ60fpsだ何だで撮影していると、SDカードの容量もすぐにいっぱいになってしまいます。
持ち帰ってからの処理や使用する部分を見つけるにも、その分時間が掛かってしまいます。
なので、モニターで構図やセッティングが決まったら、そこで初めて録画を開始してみて下さい。
自分のほしい映像を事前にイメージした上でそれを再現するために飛ばすようにします。
イメージとずれていたらまた飛ばせばいいですし、何より一回一回のフライトに集中するようになり、コントロールの精度も上がります。
持ち帰ってからのエディットも、不要部分のカット作業が必要なく、テイクを選ぶだけの作業になりますので、大幅に楽になります。
重たい動画データがHDD等の容量を圧迫するのも軽減できるのではないでしょうか?
2. フライトごとにデータのバックアップを取る(もしくはSDカードを交換する)
これは、現場などではクライアントの目線や時間の制限等もあり、出来ないシチュエーションもありますが、例えば128GBのカード1枚だけを使うよりは、32GBを4枚使った方が良いです。
理由は、
- バッテリー交換時に一緒に交換しても手間は掛からない
- 先項でも触れましたが、無駄打ちしないようになる
- ドローン墜落の場合のリスクマネージメント
などが大きなところでしょうか。
特に3点目のリスクマネージメントについては、例えばバッテリー5本を使って撮影した映像が、最後の最後で海に沈んでしまう、もしくはSDカードエラーで読み込みが出来なくなってしまう、などのデータ紛失のリスクを軽減することになります。
ドローンでの撮影は地上と比べても天候などの影響を受けやすく、風が強くなってきたから飛ばせなくなった、太陽の角度が変わって映像が使えなくなってしまうなど、撮り直しの効かないシチュエーションも多いです。
しかも、気軽に出かけられる街中などよりは、ちょっと行くのにも時間が掛かるような自然や景勝地などのロケーションも多いため、また行こうとしても時間的・予算的に厳しくなるケースが多いのではないでしょうか。
そのため、こまめにカードを取り替えながら飛行することで、少なくともその時点までのデータは救出できるようになります。
最後に
microSDは紛失しやすいです。
私の使用しているDJI社のPhantom 4 Proは、カードを押し込むとバネでピョコンと飛び出すタイプです。
草むらなどに落としてしまったら、それこそ見つけるのに撮影以上に多大な労力を要することになってしまいます(笑)
夜間だとしたらもう目も当てられません…。
データの扱いも重要ですが、カード本体の扱いにも十分に注意して楽しい空撮ライフを送ってくださいね!
それではまた!
HH