こうのす花火大会 花火大会ドローン空撮の舞台裏(前編:申請編) | Tokyo Happendix┃映像制作・動画制作とオリジナル音楽制作(東京・板橋区)

こうのす花火大会 花火大会ドローン空撮の舞台裏(前編:申請編)

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先日の2017年10月8日に埼玉県鴻巣市で行われた「第16回こうのす花火大会」にて空撮を行ってきました。
今回は2回に渡ってその申請についてと、セッティングや本番の舞台裏などを書いてみようと思います。

 

出来上がった動画はこちらからご覧ください。

 

まず、空撮を行う方であれば最初に気になるのはその申請についてではないでしょうか。

 

実際に飛ばす際には何をどのように、どこにどうやって申請すれば良いのか?と悩まれる方も多いのではないかと思います。

 

また、通常の航空局のみへの申請よりも調整先が増えるため、申請のハードルが高いのも事実です。
このブログはそういった方へ少しでも参考として頂ければ幸いです。

 

そして何よりも60万人強の観客が訪れるイベントなので、60万人分の安全を背負っての安全の確保が第一となります。
野良ドローンなどもってのほか。下記の項目がクリアできないようであれば飛ばすべきではありませんし、リスクを理解しておかないと取り返しの付かないことにも繋がりかねませんので、警鐘となればと思います。

 

さて。花火大会のシチュエーションであれば許可・承認を得るのは下記の項目についてだと思います。

  • 夜間飛行
  • 目視外での飛行
  • (30mの近接)
  • (DID地域の場合)
  • イベント(催し物)での飛行
  • 高度150m以上の高さの空域での飛行

となり、危険物の輸送と物件の投下を除く、ほぼフルオプションの申請となります。

今回は夜間の飛行だったため目視外での飛行は行わず、補助員も付けての飛行となりました。

 

そして、飛行に関して、主に下記の団体・機関との調整を行いました。

  • 運営・主催者
  • 消防
  • 警察
  • 航空局
  • 空港事務所
  • 航空交通管理センター

※空港やヘリポートなどの絡まない空域や150m未満の飛行であれば空港事務所と航空交通管理センターとの調整は不要かと思います。

今回は主催者様の方で消防と警察への調整は行っていただけたため、飛行に関する資料を作成しお渡ししましたが、当日は消防との打合せも入念に行い、安全を確保しながらの飛行となります。

 

飛行についての申請の大まかな流れとしては、

 

  • 1. 航空交通管理センターと飛行場所・高度・時間の調整

  • 2. 空港事務所への飛行許可申請

  • 3. 航空局への夜間や目視外、催し物での飛行承認申請

上記の3つです。

 

1. 航空交通管理センター

交通管理センターの方へ電話にて連絡をし、概要を説明後にメールにて詳細を送付。

先方指定のフォーマット(といっても文章を記載するだけですが)もしくは、空港事務所への提出書類でも大丈夫だとのこと。

承認の旨をメールにて連絡いただき、空港事務所へと申請書類の提出を指示されます。

 

2. 空港事務所

交通管理センターより指示された内容を記載の上、申請書をメールにて提出。

国交省のサイトよりDLできる航空局へ提出するサイト同じ書式にて書類を作成します。

修正のやり取りがあり、許可が下りたのち原本を送付。

 

3. 航空局

今回は申請が割とタイトだったため、空港事務所からの許可を待たず、空港事務所と調整中の旨を記載しメールにて書類を送付。入れ違いで空港事務所より許可が下りたため、許可証の写しを添付し、「調整中→調整完了」と修正し原本を提出しました。

 

…といった流れでした。

 

一箇所の調整が終わってから次の機関へと移っていくため、通常よりもやはり時間は掛かってしまいます。ただ、航空交通管理センターも空港事務所も2017年9月の段階ではレスポンスも良く、遅くとも翌営業日(開庁日?)には連絡をいただけました。

 

承認の段階で、航空局側と空港事務所側で記載方法についての見解が違う部分が何箇所か出てきたためそれぞれ修正を行いました。

 

そして、何よりも重要なのが主催者側の協力。

 

運営スタッフへの共有や、今回のように消防や警察との連携も取れているようであれば最高ですよね。

消防や警察へは届けをしておかないと、観客からの通報の際にもいちいち出動していただく羽目になりかねません。

「腕章」や「反射ベスト」なども重要です。

一見して撮影班だとわかればドローンを出していても、勝手にやってるんじゃないかしら?と気を揉ませることもなく、一般の方にも安心してもらえますし、反射ベストは暗い中での作業では身を守ってくれます。
腕章

 

今回は消防車の前に離発着スペースを設けさせていただき、心強い?なか、安心して飛ばすことが出来ました。



夜間なので、離発着場所の十分な照明も必須になります。離発着場の明るさが確保できない場合は許可が下りませんのでご注意を!

 

では、次回は撮影時のドローンのカメラのセッティングなどについて触れたいと思います。

それでは!

 

HH

 

※記事の後編はこちら

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