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DaVinci Rosolveといえばカラーグレーディングの機能が有名ですが、今回は「ギャラリー」を使ってグレーディング作業をサクサクと進められるようになる(かも知れない?)テクニックを紹介します。
カラーページ(インターフェースに慣れていない方はこの記事もどうぞ)の左上にある「ギャラリー」を有効にします。
この左側のスペースはデフォルトだと空白になっていると思いますが、ここは編集した情報を「スチル」と言う概念でプールしておけるスペースです。
例えば、あるクリップの補正が終わって、その内容をまた別のクリップに適用したい時などがありますよね?
コピーの方法はいくつかあるのですが、ひとつ紹介すると、プレビュー画面で右クリックして「スチルを保存」を選ぶとそのフレームに割り当てられたノード情報全てをスナップショットとして保存できます。
スチルを保存するとギャラリーの空白部分にどんどん追加されていくので、他のクリップに適用したい時にはそのスチルを適用したいノードへとドラッグするだけです。
複数ノードで作業していた場合でも、ノード構造を維持したままのコピーが可能です。
さて、このギャラリーですがもう少しだけ便利な機能というか、プリセットが内蔵されているのはご存知でしょうか?
LUT(Look Up Table)があるのはご存じの方も多いと思いますが、DaVinci Resolveには例えば「セピア」や「ビネット」など、iPhoneなどの画像ソフトにあるようなエフェクトがいくつか入っています。
その確認方法は:
左上の緑枠の「ギャラリー」を有効化したらそのギャラリー画面右上の(ピンクの丸枠)ギャラリービューをクリックします。すると以下のような画面が開きます。
左の「DaVinci Resolve ルックス」から「ALL」を選ぶとプリセットが表示されます。
このままではクリップには適用できないので、使いたいものを下の「プロジェクトスチル」もしくは左下の「プロジェクトメモリー」にドラッグしてください。
2つの使い分けは正直まだよくわかっていないのですが、他のスチルと混ざっても良ければプロジェクトスチルへ、エフェクトはエフェクトとして分けたいようであればプロジェクトメモリーといったところでしょうか?(詳しい方がいらっしゃいましたらコメント頂ければ幸いです。)
お気に入りのものなどがあれば「PowerGrade 1/2」となっているところへドラッグしても良いですし、オリジナルのスチルアルバムを作成したりすることも可能です。
今回は「プロジェクトスチル」へドラッグしたものとして説明していきます。
選択を終えたらそのウィンドウを閉じると、先ほどまで空白だったギャラリーの部分に、選択したものがスチルとして並んでいるはずです。
あとはそれらを適用したいノードへドラッグ…としたいところですが、今回はここからが本題の部分です。
例えば5つのスチルの中からどれかを適用したい場合には、ノードへのドラッグと取り消しを5セット試してみないといけないの?…と思われた方、残念ながら不正解です(笑)
これからお伝えする方法だと、適用前に一気にサムネイルを並べて吟味することが出来ます。
① プレビュー画面左上の「分割スクリーン」を選択して…
② 同じくプレビュー画面右上の「∨」マークから「ギャラリーグレード」を選択。
③ ギャラリーから見比べたいスチルを選択します。Shiftで範囲を全選択や、⌘(Ctrl)での複数選択などを使用すると、プレビュー画面にスチル適用後のサムネイルが並びます。
④ 適用したいものが決まったらプレビュー画面内のそのスチルをダブルクリックするとノードが追加されます。
いかがでしたか?
この方法を使うと、例えば頻繁に使うLUTなどもスチルとして保存しておけば、適用前に並べて比較することが出来るようになります。
皆さんの作業を少しでも効率化できれば幸いです。
それではまた!
HH
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