第1回 メディアページ編はこちら
第2回 エディットページ編(前編)はこちら
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エフェクトライブラリから適用する
エディットページの左上から「エフェクトライブラリ」を表示して、その中から「ビデオトランジション」を選択すると使えるトランジションの一覧が表れます。
お好みの物は右クリックでお気に入りに追加したり、標準トランジションとして設定したり出来ます。
使いたいものをタイムラインのクリップの境目にドラッグすると以下のような表示に変わり、トランジションが適用されます。
現れたこの白い四角?の両サイド近くにマウスを持っていくとトランジションの継続時間を変更できます。注意点としてはそれぞれのクリップの前後に少し遊びがないとクリップが短くなってしまう点です。
例えば2秒のトランジションを追加した場合、左のクリップの最後の1秒と右のクリップの頭の1秒をオーバーラップさせる必要があるので、それぞれ実際の表示の長さよりも1秒ずつ長く、トランジション用のデータとして読み込みます。
前後がトリムされた素材の場合には問題ないですが、前後にデータの遊びのない場合には1秒分短くなってしまいます。
クリップの端がこのように赤くなっていると遊びのないクリップということになります。(逆に緑ならトリムされて余裕のある状態)
赤くなってしまってドラッグできない場合には前後のクリップを少しトリムしてあげる必要があります。 -
右クリックでクロスディゾルブを追加
クロスディゾルブを追加したいクリップの境目で右クリックして下さい。
好みのフレーム数を選択するとクロスディゾルブが適用されます。
先ほど同様に、適用後にトランジションの両サイドをドラッグして長さを変更することも可能です。
こちらもまた長さが足りない場合に下記のようなメッセージがポップアップします。
トリムしてもらうか(クリップをトリム)、出来る方だけにフェードを掛けるか(クリップをスキップ)選択して下さい。 -
クリップ端の白いマークをドラッグしてフェードイン/フェードアウト
クリップの端付近にマウスを重ねると、このようなホームベースのような形の白いマークが表れます。
これを左右にドラッグすると、その範囲にフェード効果を追加することが出来ます。
(これは先ほどのクロスディゾルブも同様ですが、オーディオにも同じ操作が可能です。)
動画の先頭で黒から徐々に明るくしたり、エンディングでだんだん暗くしたり、よく使うのではないでしょうか。 -
クリップ前後にフェード追加
クリップを選択して⌘ + T (Ctrl + T)を押すとクリップの前後にフェードが追加されます。もちろん適用後に個別に長さを変えたり削除することも可能です。
トランジションは覚えたての頃はたくさん使いたくなりがちですが、むやみに使わずに、必要最低限に押さえるのがコツです。
ビデオ全体の先頭と最後のフェードイン/アウト、ストーリーの中で時間の経過を強調したい場合のクロスディゾルブ、場面転換の際の色付けとして程度で留めておくのが無難かもしれません。
テロップの付け方
エフェクトライブラリの中から先ほどはビデオトランジションを選択しましたが、今回は「タイトル」を選択して下さい。
5種類ありますので、この中から選択してタイムラインにドラッグします。
映像のクリップ同様、タイムライン上の好きな位置に配置したり長さを変えたりします。
プレビュー上に一応全てサンプルを出してみました。
- スクロール:下から上にスクロールします。場所は調整可能
- テキスト:汎用性が高い。
- ローワー3rd:画面下部の3分の1に配置。サブタイトルも入力可能。L, M, RはLeft, Middle, Rightの略です。
配置はプレビュー画面上でドラッグして動かせます。
フォントや色、装飾など細かいところはインスペクタで調整します。
ドロップシャドウは文字に影を付けます。
ストロークは文字の縁取りです。
バックグラウンドは文字の後ろに座布団を敷くことが出来ます。
背景と文字を分離させたい場合などに使えます。
色やサイズ、エッジの丸みなども変更できます。
テキストを選択して先ほどのフェードイン/アウトを追加したりも割と良く使います。
文字ごとで細かく色やフォントやサイズを変えたりしたい場合には、複数のテキストクリップを作成して組み合わせる必要があります。
サイズ変更の方法
プレビュー画面左下のアイコンから「トランスフォーム」を有効にして画面上で直感的に調整する方法と、インスペクタのトランスフォームから数値で調整する方法があります。
ちなみにプレビュー画面上などを選択した状態ではタイムライン同様のショートカットで拡大/縮小ができるほか、3ボタンマウスであればホイールのスクロールで拡大/縮小、中クリックで画面上を掴んでドラッグ移動ができます。(Photoshopなどではスペースを押しながら移動するのと似ていますね。)
よくある使い方としては、バラエティ番組のワイプ抜きのように、画面上に別の画面を小さく入れるようなピクチャー・イン・ピクチャーではクリップを重ねて、上にあるクリップを縮小すると再現できます。
ちなみに、映画のように上下にレターボックスと呼ばれる黒い帯を入れる方法として、一番簡単なのは、メニューバーの「タイムライン」>「出力ブランキング」で設定する方法です。
縦の長さを1とした際に、「1:◯◯」の縦横比の数字の部分をここでは選択できます。
2.35あたりが一般的ですが、好みのものを試してみて下さい。
表示させたい部分が隠れてしまったりする場合にはクリップを選択してインスペクタの「トランスフォーム」>「位置」や「ズーム」で調整してみて下さい。
外したい場合には選択肢の一番下の「Reset」からどうぞ。
パラメーターのリセット方法
ちなみにDaVinci Resolveでは、変更した項目を下記のように初期値にリセットすることが出来ます。
オールリセットは丸い矢印の中に+のあるマークを。その項目のみのリセットは丸い矢印を。
項目の名前の部分をダブルクリックすると初期値にリセットされます。これらの項目はどのページでも基本的には同じですので是非覚えておいて下さい。
再生スピードの変更方法
DaVinci Resolveでは「リタイミング」と呼ばれています。
スローモーションや早送り、逆再生などはこのリタイミング操作で調整します。
変更したいクリップで右クリック>「リタイムコントロール」もしくは ⌘ + R を押すとクリップ上部に青いバーが出現しますので、その端の部分をドラッグすると再生速度を変更できます。
また、細かく数値を設定したい方はクリップ下部の「◯◯%」の右の▼から「速度を変更」を選択出来ます。
「100%にリセット」や、逆再生させる「セグメントを反転」もここから選択できます。
プリセット以外で細かく速度を設定したい場合にはクリップを右クリック>「クリップ速度を変更」で細かく例えば継続時間から逆算するなどの調整も出来ます。
「リタイムカーブ」を使用すると更に細かくカーブを描いたりすることも出来ます。
音量の調整方法
今回の3つのクリップには音声が入っていなかったので、別の素材で説明します。
まずはタイムライン表示オプションで「波形を表示」にチェックを入れましょう。
この波形でクリップの上端より突き抜けてしまうようであれば音割れの原因となりますので、天井にタッチするかしないかのギリギリくらいまで持ち上げるのが基本です。
もちろん特定の音が大きすぎる、小さすぎる、バランスが悪いなどは自分で判断して調整していきます。
タイムラインで波形を表示していればクリップに表示されている線の上でドラッグして変更できます。
その他にも、インスペクタやミキサーを表示して調整する方法もあります。
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次回はカラーページに移りたいと思います!
ではまた!
HH
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